日本では医療は発達しているが術後のリハビリまでは十分にサポートケアができていないのが現状ですね。
またコロナ環境の中で医療が緊迫しているとなると更に病院にゆだねることは難しそう。
ですが
術後、社会復帰を目指す方々のために私たちフィットネスインストラクターができることは
医療従事者でなくても運動療法で十分サポートできると感じています。
今日はあるお客様の術前・術後の運動療法でクライアント様もご案内をする私までも
が幸せに思えたお話をさせていただきます。
————————————
1. 『お客様からの要望』
——————————————
お客様にもうすぐ内臓の手術をする70歳のAさんがおられました。
すぐに復帰したら今と同じ位、元気な生活を望んでいらっしゃるAさん
希望内容は入院中に術後できるエクササイズメニューカルテでした。
いつもグループレッスンばかり受けていたそのAさんはパーソナルレッスンに切り替えて
自分の弱いところを知り、いつも不安定になる体幹を鍛え、術後は院内で点滴棒を持ってできるスクワットを想像して練習したりととにかく熱心に術前から術後のことを想像して取り組んでくださいました。
——————————————
2.『お客様からのメッセージ』
——————————————
入院中、術後一人で心細く、術後傷口も痛くうまくリハビリができないとき
『パーソナルトレーナーがどんな時も私だけを見ているから私は大丈夫』
とお客様は強く思えたようで
『とても心強かった』と最近、入院中の心境を伝えてくださいました。
『この術後機能回復運動事業は本当に私たち術後の味方になるから
頑張って広めて言いて下さいね』とまでメッセージをくださいました。
そのメッセージをいただいたとき、私は本当にうれしくて鳥肌が立ちました。
そこからメキメキAさんは術後のパーソナルレッスンを卒業し、また普段と変わる楽しい生活に戻っていかれております。
まずは本人の気持ちがとても前向きだったことが早い回復につながったと思います。
その期間は約7か月!私は早い回復力だったと思います。
——————————————
3. 『プログラムとマインド』
——————————————
私たち指導者が伝える手法はいろんな手段でお客様を満足させることができます。
私は今回、トレーニングメニューとして
ピラティスメソッドから
・深い胸式ラテラル呼吸の練習
・インナーユニットの強化
・骨盤の正しい場所
・下枝の筋力強化
・足指の強化
・ヨガ・フラダンスをするための体幹強化エクササイズ
などご案内していきました。
マインドの面では
入院、手術はこの先、もっと元気に過ごすためにメンテナンス時期に入る期間
とお話しさせていただきました。
術後、元気になったらどんなことにチャレンジしたいのか全て教えていただき
その目的に合わせて一緒に取り組んでいくことができました。
クライアント様によって寄り添い方はいろいろだと思いますが、お客様が安心して
寄り所にしてくださる居場所になると、お客様も心折れず前を向いてくださるのだと私は信じています。
私の実践報告を聞いてくださりありがとうございました。
今回の1例はまた特別に前向きなクライアントさんでしたが
大変複雑な手術を乗り越えたお客様のお話でした。
でも病気に大きいも小さいもなく病気をすれば自ずと自律神経も乱れますし、内臓関係にも負担がかかります。
少しでも私たち運動指導者の立場からサポートでき寄り添えて居場所を作る思いを持って術後のお客様のお役に立っていきたいですね。

Comments